第4回日本放射線看護学会学術集会 会長
メディポリス国際陽子線治療センター

中馬 育子

     

第4回日本放射線看護学会学術集会を日本有数の温泉地、指宿で開催させて頂くことになりました。このような貴重な機会と関係の皆様のご支援を頂きましたことを心より感謝申し上げます。

日本放射線看護学会は、設立から4年目を迎え、放射線にかかわる看護の実践と知を積み重ね、専門的な活動の基盤を順調に築いてきました。しかし、日本では歴史的な背景から放射線に対する恐怖心が根強く、また物理学的単位や記号が必須である放射線の理解は、看護職者に敬遠されがちな印象が否めません。そこで、今回の学術集会のテーマは「最先端の放射線診療の現場から放射線看護の未来を拓く」といたしました。近年放射線によるがん治療の進歩はめざましく、当センターでも治療前と変わらない状態で治療を終え、治療後も温泉保養ついでに顔を見せて下さる患者さん方を日々見る度に、放射線治療の素晴らしさを感じずにはいられません。しかしながら、この素晴らしさは安全管理が適切に行われてこそ感じられるものです。国際基準の医療安全認証を受けている当センターの強みを生かして、看護職に馴染み深い医療安全の観点から、放射線看護を身近に感じて頂けるようなプログラムを構成中です。本学術集会が少しでも放射線看護の未来に寄与できることを願って、センター一丸となって準備しております。
会場となります指宿ベイテラスHotel&Spaとメディポリス国際陽子線治療センターは指宿市を一望できる景観の優れた高台にあり、様々な温泉と自然に満ちあふれた指宿も味わっていただければ幸いです。
多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。